mRNAワクチンの基礎研究を担当しています。ウイルスの配列からmRNAを合成し、ワクチン化した後、動物モデルで安全性や効果を検証することが主な業務です。単独で完結するテーマではなく、他社・他部署との関わりも多いため、基礎研究と開発の両方を意識しながら進めています。予想通りの結果が得られた時やテーマが前進した瞬間に大きなやりがいを感じます。

KMBの魅力は、学びが循環していることです。入社当初、先輩方は答えを直接教えるのではなく、ヒントを与えてくれる指導スタイルで、自分で調べ、試し、改善する流れを大切にしていました。その経験を通じて、入社当初は不安があった遺伝子工学の研究でも、今では自分で期限を設定し、遂行できるようになりました。

次のステップとして、今は新人教育を担当し、後輩にも同じように“考える力”を育ててもらいたいと思っています。どう伝えれば理解してもらえるかを毎日考えながら、後輩の成長をサポートすることは大きな挑戦です。実際、ある実験でお願いした内容に対して、後輩が自分で調べて実験手法やスケジュールを提案してくれた時、とても頼もしく感じました。こうした学びが先輩から後輩へとつながっていく、この循環こそがKMBの魅力だと思います。

菊池研究所で、ワクチン製造に必要な原料や資材の受け入れ試験を担当しています。原料や資材が当社の受け入れる規格に適合しているのか、phの試験や色調の確認をして受入試験に合格したものを製造部門に払い出してます。この業務は、ワクチンづくりのスタートラインだと考えています。自分が試験した原料が製造に使われる責任感と、社会に貢献できるやりがいを日々感じています。

また、業務の効率化と品質向上を目指し、改善提案にも積極的に取り組んでいます。最近では、原料受け入れ試験のフローを見直し、重複作業を削減する仕組みを提案しました。この改善は社内提案制度で採用され、半年間かけて他部署と連携しながら作業手順書の改定までやり切りました。結果として、作業時間の短縮と負担軽減を実現し、チーム全体の生産性向上につながりました。こうした挑戦を通じて、より良い職場環境づくりと自分自身の成長を目指しています。

KMBの魅力は、専門知識を持つプロフェッショナルが各部署にいて、困ったときに相談できる環境があることです。部署間の連携が強く、原料入荷の遅れなどのトラブルにも、物流・品質管理・製造などの関連部門が一丸となって対応できる体制があります。さらに、就職活動の時に聞いた風通しの良い社風や、休みやすさ・相談しやすさといった働きやすい環境も魅力です。自分の意見や改善提案をしっかり受け止めてもらえるので、主体的に挑戦できる会社だと感じています。

就活中に出会った先輩社員が、会社に関する良い面も悪い面も包み隠さず誠実な姿勢で話してくれたことが印象的で、尊敬・信頼できる人と働ける環境だと確信しました。入社後も、管理職の方含め、先輩後輩関係なくフラットに意見を言い合える、コミュニケーションが取れる環境が整っています。

現在は、スマートワークやDE&Iの推進に取り組んでいます。全従業員の労働時間を管理し、生産性向上につながる施策を企画・実行したり、誰もが働きやすい職場・柔軟な働き方を実現できる職場環境の整備を行っています。生産性向上や会社の成長と社員の働きやすさを両立すること、誰もがイキイキと活躍できる会社になることを願い、日々業務に取り組んでいます。

当社の魅力は、「チャレンジ」を応援する環境が整っていることです。若手でもやる気を示せば責任のある仕事を任せてもらえるので、自分のキャリアプランに合わせて成長できる環境があります。
私自身も、明治グループで進んでいる施策をそのまま取り入れるのではなく、当社に合った形で現場の声を反映した独自の仕組みを設計し、試行錯誤を重ねて導入するというチャレンジを行いました。こうした取り組みによって、会社全体がより良くなっていることを実感できるのがやりがいです。「やってみる」姿勢を大切にし、社員一人ひとりの挑戦を応援する文化があるからこそ、日々成長できる環境だと思っています。