BUSINESS
事業領域
KMバイオロジクスの事業領域
私たちは、国内で唯一「ヒト用ワクチン」「動物用ワクチン」「血漿分画製剤」「新生児マススクリーニング」の4事業を行う国内唯一の製薬企業です。
- ヒト用ワクチン:不活化ワクチンのトップメーカー。感染症の予防と公衆衛生の向上に貢献
- 血漿分画製剤:医療用医薬品。先天性疾患や重篤な疾病の治療に貢献
- 動物用ワクチン:動物の健康と安全な食品の供給に貢献
- 新生児マススクリーニング:赤ちゃんの健康診断。疾患の早期発見と早期治療に貢献
さらに、「ヒト用ワクチン」「血漿分画製剤」の2分野では、研究・開発・製造・販売を一貫して手掛けるという点も大きな特徴です。
これらの事業領域を通して、人々の“健康”を守ることが私たちの大きな役割であり、責任でもあります。
ヒト用ワクチン
ー感染症の予防と公衆衛生の向上にー
ウイルスや細菌、遺伝子組み換え技術を用いて製造した、人に接種するワクチンを供給しています。
私たちの主力製品である季節性インフルエンザワクチンについては、年間で大人約2,000万人分を製造しており、感染予防、重篤化予防に貢献しています。さらに、新型インフルエンザ発生に備えて、5,700万人分のワクチン生産体制を整備しているなど、供給体制に強みを持っています。
その他の特徴として、シングルサプライ製品があります。シングルサプライとは、国内では当社1社でしか製造していない製品をいいます。使用頻度が高いものではないですが、必要な時に必要な製品を必ず届けるために供給を続けてまいります。
≪代表製剤≫
- インフルエンザHAワクチン「KMB」
- クアトロバック®皮下注シリンジ(4種混合ワクチン)
- エンセバック®皮下注用(日本脳炎ワクチン)
- ビームゲン®注(B型肝炎ワクチン)
動物用ワクチン
-動物の健康と安全な食品の供給に-
動物用ワクチンの市場は大きく「経済動物(家畜)」と「コンパニオンアニマル(ペット)」に区分されます。
経済動物では主に鶏・豚・牛、コンパニオンアニマルでは犬・猫に接種するワクチンを供給しています。
私たちの製品により、動物の異常や感染症の予防をすることができます。
特に家畜用ワクチンについては、動物の健康を守ることは勿論ですが、それを食べる我々の人間の健康を守ることであり、さらには飼育する農家の経営を守ることにもつながります。このように製品のインパクトが大きく、製品の貢献性があらゆる方向に働くことも動物用ワクチンの特徴です。
≪代表製剤≫
- オイルバックス®7R(鶏用)
- スイムジェン®rART2/ER(豚用)
- 牛異常産ACA混合不活化ワクチン「KMB」N(牛用)
- 狂犬病TCワクチン「KMB」(犬猫用)
血漿分画製剤
-先天性疾患や重篤な疾病の治療に-
国内の貴重な献血から有効な成分を抽出し精製した血漿分画製剤を供給しています。
血漿分画製剤は血友病の治療薬に使われる製剤や外科手術の塗布薬などに用いられる製剤など非常に有用な医療用医薬品です。
私たちの強みとして、オーファンドラッグ(※)の開発・供給があります。患者数が少ない疾患に対しても、一人でも多くの方の健康を支えるという想いのもと私たちの強みを活かした製品を供給しており、社会貢献度の高い領域となっております。
※オーファンドラッグ
日本において対象患者数が5万人未満であり、医療上特にその必要性が高いものなどの条件に合致するものとして、厚生労働省が指定した医薬品。
≪代表製剤≫
- ボルヒール®組織接着用(生体組織接着剤)
- バイクロット®配合静注用(血友病インヒビター製剤)
- 献血ベニロン® -I 静注用(免疫グロブリン製剤)
- コンファクト®F注射用(血液凝固因子製剤)
新生児マススクリーニング
-疾患の早期発見と早期の治療開始に-
新生児の先天性代謝異常等の早期発見を目的とした検査を実施しています。
新生児マススクリーニングは「人が生まれて初めて受ける健康診断」とも言われています。その呼び名の通り、生後4~6日の新生児の血液を検査することで、障害の発生を予防する公的事業です。必要な治療や生活の指導を行うことで先天性の病気を克服する事が出来ます。
例えば、先天性代謝異常では生後すぐの治療が必要になりますが、株式会社明治さんが扱われる特殊ミルクなどを摂ることで十分な治療効果が期待されています。
≪実績≫
- 年間約6.5万人の新生児の検査
- 検査機関における受託件数 全国第3位
- 1977年からの受託検査数300万人超